看板の種類を調べてみると

 

・ファサード

ひとくちに看板と云っても様々です。普通は、お店の入口上部にかかる看板や脇に設置された大きな表札のようなものを想像すると思います。これらは、サインの中ではファサードと呼ばれ、装飾性も加味されて、お店の格や雰囲気全体を表すようにデザインされます。色彩やロゴ、文字もお店にあわせて明朝やゴシック、丸文字、英文等で使い分けられます。要するにそのお店の顔となる部分です。電飾で内部から光らせるタイプもあります。最近ではLEDを使った看板も良く目にするようになりました。
 

・突き出し看板、袖看板

ビル等で壁面から横にニョキっと生えているような看板、これらは突き出し看板あるいは袖看板と云います。縦に並べて、各フロアに入居している企業の看板として使用することが多いです。装飾的なブラケットを使いお店の種類を表すようなサインもあります。ヨーロッパの古い街並みでよく見られます。シルエットや語呂合わせで業種を表すユニークな看板です。ご存じの方も多いかと思いますが、日本でも古くからこうした看板がありました。文字が読めなくとも一目でわかる、洒落の効いたものが多く、今日でも立派に使われている看板があります。また、室内で、トイレの場所を示すようなサインが天井付近の壁から水平に生えているのを目にされたことがあるかと思いますが、これも突き出し看板のひとつです。
 

・スタンド看板

文字通り地面に立たせる看板です。メニューや標識、案内、インフォメーションに使います。飲食店等ではブラックボードとイーゼルを組み合わせて使用しているのをよく見かけます。こちらも電飾看板がありますし、最近ではデジタルサイネージと呼ばれる液晶ディスプレイが組み込まれた看板も目にします。
 

・オーニング

オープンカフェ等でみられるオーニングも看板のひとつに数えられるかと思います。テント地を張った庇のようなものです。これの前面、垂れた部分に店名や社名を入れて看板とすることができます。入り口での日差し除けや雨除けとなるので実用度も高いです。フック棒を使い張り出し部分を伸縮させるのですが、電動で動かすタイプのものもあります。